し ば ら く ぶ り で 
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しばらくぶりで 君と歩くと
なんだか足が 重くなる
髪が伸びて きれいになった
君を見てると つらくなる

 君は甘い 恋の歌 
 口ずさんで
 以前より 楽しそうだけど

君を振り向く まなざし受けて
なんだか胸が つまりそう
いつの間にか 誰もかれも
君の心に いるようで

 喫茶店の カナリアも 
 君を見て
 なごやかに さえずり始めた
ああ つぼみが 開くように
目映い春の 陽を浴びて
美しくなった 君なのに
僕は 愛せない

ほほえみながら 恋人みたい
春の街を 歩いても
心にいつか 冬のふるえが
音も立てずに 忍び寄り

 君の腕を ふりほどき 
 逃げ出して
 春の陽に まぎれていたい




作詞・作曲・編曲・演奏・歌唱:大槻剛巳
1973/04/10